メモ

つまり、俺はこれから死ぬんだ。

これから何という事もなく、当然の帰結としての終末を、選ぶのだ。

過去から現在、現在から将来に向けてすべてが覆い尽くされたこの包囲の世界に、懐かしみのようなものを、感じる。ここから出られないと思うと、何て此処は気持ちがいいんだろう。

暖かい。これは、錯覚だろ。

そう言い聞かせてもなんてふわふわした、この幸福であろうか。

とても脱け出せない。